自宅でできる!骨粗鬆症の予防対策まとめ

「骨密度が低いと言われて不安。」という話をよく聞きます。

年齢とともに、どうしても骨は脆くなってしまいます。
私の勤める施設でも、ほぼ全ての女性利用者が骨粗鬆症の診断を受けています。
このように、骨粗鬆症は女性がなるイメージですが、男性でも油断はできません。
私の患者さん(男性)でも骨密度の低下により圧迫骨折を発症していたケースもあります。

やはり運動が重要なので、散歩やウォーキングをしていただきたいのですが、
「転んだら骨折しそうで怖い。」
おっしゃるとおりです。そんなわけで

自宅で安全に骨を強くするにはどうすればいいのか?

対策をまとめていきます。

まずは運動をしっかり

骨といえばカルシウムのイメージですが、栄養よりもしっかりと運動をすることが優先のようです。

大事なのは、骨に衝撃を与えることです。
骨を形成する細胞は、刺激を受けること活発になる性質があります。
運動をすることで、骨に衝撃や重力が加わり丈夫な骨づくりが促されます。

一般的には筋力トレーニングは必須と言われており、実際に効果的です。
キツめの筋トレをするほど、骨は強くなる傾向があるようですが、高齢者にはなかなか難儀です。
そこで、自宅で安全にできて骨に効く体操を紹介します。

かかと落とし体操

要するに「かかと上げ」ですが、下ろす時がポイントです。
ゆっくりと上げたかかと(約3秒)を下ろす時にストン!と勢いよく床に落とします。
かかとに大きな刺激を与えると、足の骨→骨盤→背骨へと衝撃が伝わります。
身体を支える重要な骨の多くに、効率よく衝撃を与えることができます。
骨密度はもちろん、ADLに必要な多くの筋力もUPし転倒予防になります。

かなり有用な体操です。(個人的にもうこれだけでいいかもしれない。)
回数は10回~30回、1~2分で終わります。TVを見ながらどうぞです。

■その他、有効と言われている体操

・片足立ち
つかまるものがある場所で、床につかない程度に片足を上げる。
目安は左右各1分間1日3回。

・四股踏み体操
イスに座っても可能。(立ってやるのは危険)
片方ずつ足を踏み込む。

骨を強くする栄養素

次は栄養の話です。(待ってました!)
優先順位:カルシウム>マグネシウム>ビタミンD・ビタミンKです。
一日の推奨量も記述していきますが、あまりお気になさらず。
食品によって吸収率に違いがあり、100%吸収されるとも限らないので。

①カルシウム(Ca)

言わずもがな、骨の主成分で絶対に必要です。
推奨量は1日500~600mg。

【カルシウムが豊富な食材】
魚、乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト、※リンも含む)、大豆(納豆・豆腐)、野菜(小松菜)、海藻(ひじき)、ゴマ

乳製品が体に良くない?

カルシウムが豊富とされている乳製品ですが、近年では「体に良くないのでは?」という説があります。
また、「カルシウムは植物性の食品から摂取すべき」という意見もあります。

ヨシダしらべ「本当のところ、牛乳は体にいいのか?悪いのか?」によると、「体に良い」が優勢
ただし、カルシウムについてはあまり有効ではないとのこと。
また、低脂肪や無脂肪の乳製品はかえって体に良くないとのことでした。

カルシウムのサプリもあまりよろしくないようです。
効果が期待できず、心臓に良くない影響があるとのこと。

ということで、野菜や豆・海藻から摂取するのが無難なようです。

②マグネシウム(Mg)

続いて大事なのはマグネシウム。こちらも骨の成分で特に高齢者には必須です。
推奨量は1日200~300mg。

【マグネシウムが豊富な食材】
海藻(ひじき・昆布・わかめ・のり)、穀物(そば・玄米)、大豆(豆腐・納豆)、ナッツ(アーモンド・クルミなど)、ゴマ、魚介(いわし・貝)、野菜(ほうれん草)、バナナ、シイタケ

③ビタミンD(VD)

カルシウムの吸収をサポートします。
1日の必要量は10~25μg(400~1000単位)。
食事からの目安は1日5.5㎍。
足りない分の約10㎍は、太陽光線を浴びて体内で生成するのが筋です。
摂り過ぎも良くない(上限量が100㎍)ですが、まずそんなことにはならないので気にしなくていいです。

ビタミンKと一緒に摂ることで効果が高まります。
ぜひセットでお願いします。

【ビタミンDが豊富な食材】
魚、きのこ(シイタケ)

【日光を浴びよう】
紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが生成されます。
これも有名な話でしたね。
ところで、紫外線には2種類(UV-AとUV-B)あるのはご存知ですか?
ビタミンDを作るために 必要なのはUV-Bです。
しかし、このUV-Bは窓ガラスでカットされてしまいます
窓を閉めた室内ではビタミンDは作られません。
窓を開ければ大丈夫です。
どれくらい浴びればいいのかは季節よって異なります。
冬は不足しがちなので積極的に浴びましょう。

より詳しく知りたい方へ→太陽光は正義か悪か?メリットはビタミンDだけじゃない!

④ビタミンK(VK)

同じくカルシウムの吸収をサポート。
ビタミンDの働き(骨細胞の改善)もサポートします。
推奨量は1日150㎍。

【ビタミンKが豊富な食材】
海藻(わかめ)、野菜(小松菜・ほうれん草・ブロッコリー・モロヘイヤ)、大豆(納豆)、鶏肉

※ただし、脳梗塞などの治療薬「ワーファリン」という抗凝固剤を服用している人は摂り過ぎに注意してください。(とくに納豆)

結局、何を食べればいいのか

カルシウムとマグネシウムの両方にランクインしていたのは、ひじき・大豆・ゴマ・野菜。
野菜と大豆にはビタミンKも多く含まれています。
特に小松菜と納豆は優秀です。これにシイタケで隙がなくなります。
ただし、納豆はワーファリンとの相性問題があります。

これを踏まえて、ヨシダしらべ的ベストアンサーは
小松菜の味噌汁を飲めばいい!ということになります。

小松菜、味噌(大豆)、だしパック(かつお・しいたけ・昆布)
どの素材も入手しやすく調理も簡単です。
※だしパックはやぶいて使いましょう。
これに豆腐やゴマを追加すれば完璧な布陣、万能薬の完成です。

避けたほうがよい食品など

最後に、過剰摂取を避けたほうが良い食品です。

■リン・・・カルシウムの吸収を抑制・石灰化
食品添加物、炭酸飲料

■塩分(Na)・・・カルシウムを排出

■カフェイン ・・・カルシウムの吸収を阻害
コーヒー、紅茶

■アルコール ・・・ カルシウムの吸収を阻害+排出+ビタミンDの働きも悪くなる

■喫煙 ・・・ 数々の病気の危険因子of危険因子

まとめ

【運動】
かかと落とし体操が効果的で取り組みやすい。

【栄養】
①カルシウム:骨の成分
魚、乳製品、大豆、ゴマ、野菜、ひじき
カルシウムはなるべく植物から、おすすめは小松菜

②マグネシウム:骨の成分
海藻、大豆、穀物、ナッツ、ゴマ、魚、野菜、バナナ、きのこ

③ビタミンD:カルシウムの吸収促進
魚、きのこ(シイタケ)
紫外線・・・必要なのはUV-B!(※窓ガラスでカットされてしまう)→窓を開けておきましょう。

④ビタミンK:カルシウムの吸収促進
海藻、野菜、大豆(納豆)、鶏肉
※ワーファリン(血液サラサラ)を使用している方は注意

ビタミンDとKは一緒に摂る

【過剰摂取は避ける】
・リン(添加物・清涼飲料水)
・塩分
・カフェイン
・アルコール
・タバコ

とにかく、カルシウムとマグネシウムを摂ってしっかり運動です。

酒のかわりに小松菜の味噌汁を飲み、窓を開けてかかと落としをしてください!
以上!

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