ドラクエウォークに限らず、一度始めたソシャゲをなかなか辞めることができない人は大勢いるようです。
私もそんな人間の1人でした。
時は2021年1月、息子が生まれたにも関わらず踏ん切りがつきませんでした。
「子供が生まれたなら躊躇なく辞めれるだろ!」
果たしてそうでしょうか?
ソシャゲを引退する。これは実は途方もない覚悟や大義が必要なのだと実感しました。
その時の気持ちをここに記録します。
もしも同じことで悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
目次
辞めることができない理由
主な理由として「今更やめられない」「惰性で続けている」「お金をかけたのにもったいない」という声をよく聞きます。
これぞサンクコストバイアス。
サンクコストバイアスとは?
すでに発生していて取り消すことができない事柄のコストに気を取られ、合理的な判断ができなくなる心理傾向。
それまでに費やした労力・お金・時間などを惜しんで引き返せなくなる、所謂「もったいない」という感情に囚われてしまっている状態です。
別名「サンクコスト呪縛」「埋没費用効果」「コンコルド効果」
事例
・映画館 = すごくつまらなくても最後まで見てしまう。
・高かった服 = 一度も着てなくて邪魔だけど捨てられない。
・長年付き合った恋人 = いろいろありますよね。
私はドラクエウォークにおいては無課金のライトユーザーでしたが、リリース当初から1年以上ほぼ毎日プレイしておりました。
始めた時は所謂リセマラを行い、良い装備が整うまで粘ったりもしていました。
投資した時間と労力は、すでに引き返せないレベルになっていたのです。
では、どのようにしてサンクコストバイアスから逃れ、引退することができたのか?
辞めた理由
高レベルプレイヤーの知人との対話がきっかけ
結論から言うと、他者との対話の中で自分の考えを客観視することができたからです。
帝王切開で入院中の妻と息子が退院する前日、私は偶然にドラクエウォーク仲間の知人Kに出会いました。
その時の会話がこちら↓
・高レベルのプレイヤーのKさんでもついていくのがやっと
・レベル不足だと出てくる強いモンスターに勝てない
(知人は複数アカウント使ってギリギリ)
・スローペースだと徐々に置いていかれ、慢性的なレベル不足に
・戦って勝てないと面白くない
・自分のペースでプレイできない、義務感から拘束されてしまうことも
(メガモン、メタルスライムの出るタイミングなど)
・もし十分な時間が割けないなら、私(Kさん)だったらやめてしまうかな
ここで、ポケモンGOとの比較(KさんとはポケGO仲間でもあり、むしろきっかけはポケGO)
・ポケモンGOと比べて初心者・ライトユーザーに厳しい、休むとほぼ追いつけない
・ポケモンGOは初心者・ライトユーザーに優しい、休止していても問題がない
そもそも、↑ を両方やってる人間はほとんどいない
・ダイの大冒険コラボも漫画を読んでないとイマイチだろう(2021年1月当時)
以前から引退を考えていたが、スローペースでもイベントはクリアできていたので続けていた。
しかし、イベントやストーリーをこれまで振り返ってみて、そんなに面白いと感じたこともない。
・子供も生まれたならやめたほうがいいのでは?(当然)
息子も生まれそもそも時間が取れなくなったが、良いきっかけだったと思われる。
とまあ、要するに背中を押してもらった形になるわけですが、Kさんとの対話で自分の気持や考えが整理できたことがとても大きい。
本当に感謝。もしもこの時に引き止められていたら…。
とにもかくにも2021年1月11日、こうして無事にドラクエウォークを引退できました。
あれから3年近く経ちますが、あの時に辞めることができて良かったと思い返しています。
辞めたメリット
①時間
当然といえば当然。ドラクエウォークはルーティン化されてそれなりの時間を割いていたので、その分が自由時間として増えた印象。
②エネルギー(意志力=ウィルパワー)
意志力・ウィルパワーとは、やる気・思考エネルギーのことで「判断」のたびに消費する。回復もするが限りがあるリアルMPのようなもの。
バトルは?次の目的地は?メガモンは出てる?倒す?などなど、このゲームは「判断」する場面が多く、思った以上にエネルギーを消耗していた。
③ストレスからの解放
ガチャが渋い、メタスラが逃げる、読み込みが遅い。
そして、ストーリーがつまらなくてもテキストスキップできない自分の性格。
↑これらから解放される。②とも関連。
④お金(課金していた場合)
これも当然。
辞めたデメリット
強いて言えば、外を出歩く機会が少し減った。
とはいえ、立ち止まって操作している時間の方が長かったりもするので何とも言えないか。
まとめ
・長く続けていることを辞めることはとても難しい。(サンクコストバイアス)
・辞めることで得られるメリットは大きいことが多い。
・誰かと対話・紙に書くなど、自分の考えを可視化・客観視してみよう。
ソシャゲを辞められない心も「執着」の一つ。
そして「執着」を手放すことは並大抵のことではない。
強い覚悟と勇気と沢山の大義をもって臨んでいただきたい。
その先にはより良い未来が待っていることは間違いありません。