「腰痛の原因がわからない。」
「医者に診てもらったり、レントゲンを撮ってもらったりしたけれどハッキリわからなくて不安。」
という方へ
私もかつては「原因不明の腰痛」でした。
過去にIT系の会社でエンジニアとして働いていた(5年ほど)ときに、ずっと腰痛を患っておりました。
月に1~2回のペースで整骨院に通っておりました。
それからIT系の会社を退職し、その通っていた整骨院に弟子入りして3年後に独立。
現在は整骨院を営みつつ、デイサービスでのリハビリ指導をしております。
トータルで約15年(患者として5年、治療師として10年)ほど腰痛と向き合ってきました。
現在はほとんど「腰痛」に悩まされることはなく、もちろん整骨院にも通っておりません。
私自身の経験も踏まえて「原因不明の腰痛」について述べていきたいと思います。
目次
腰痛は「脳の勘違い」
慢性腰痛のほとんどは「腰」に問題があるのではなく、「脳」にあると言われています。
深刻ではない軽い痛みに対し、脳が必要以上に痛みを感じてしまっている、つまり「勘違い」してしまっている状態であるとのことです。
実際に私のもとへ来た患者さんでも、ほとんど腰に炎症(熱感や発赤)がないにも関わらず強い痛みを訴えている方がいました。
逆に、明らかに変形していたり硬さや熱感があるのに痛みを感じないという方もいます。
「腰」ではなく「脳」に問題がある、個人的には納得できます。
なぜ「脳の勘違い」が起きるのか?
ではなぜこのような「脳の勘違い」(誤作動・錯覚)が起きるのか?
それは脳の機能が低下しているからです。
と、こんな言い方されたら不安に思うかもしれませんが、
とりあえず先にメカニズムを解説させて下さい。
通常、脳はからはドーパミンという物質が分泌されています。
このドーパミンには、快楽や幸福感の効果があり、弱い痛みを抑えてくれます。
しかし、脳の一部の機能が低下しすると、このドーパミンが出にくくなってしまいます。
その結果、弱い痛みでも過敏に反応してしまうのです。
マイナス思考と運動不足が脳を委縮させる
「マイナス思考」とは、不安・怒り・イライラなどのことで
つまりストレスです。
ストレス自体は絶対悪ではありません。
しかし長時間ストレスにさらされてしまうと、身体のさまざまな機能が低下してしまいます。
仕事や人間関係だけでなく、長引く「痛み」もストレスの原因となります。
実際にアメリカの研究では、慢性腰痛の患者は健康な人に比べ、前頭葉の灰白質の一部の体積が減少していたとのこと。
記憶などの認知症の可能性もあるとされています。
ちょっと穏やかじゃないですね。
また、「運動不足」も脳を萎縮させることが明らかになってきてます。
まず単純に筋力が低下して脳への血流が悪くなりますが、それだけではありません。
実は体を動かしている時には筋肉だけでなく、たくさんの脳神経も活発に動いているんです。
体を動かさずにいるとこれら脳神経が使われなくなり、どんどん衰えてしまいます。
「運動しないと地獄に落ちるわよ。」
とまでは申しませんが、割とシビアな問題だと思います。
無理やりポジティブにならなくてもいいけど運動はしてほしい
可能ならばストレスの元をなくすのが一番です。
実は私の腰痛が改善したのは転職して開業した頃からなんです。
修行中の3年間はまだ症状があり辛かったのですが、開業してからはすっかり消失。
師匠のもとに治療を受けに行くこともなくなりました。
体を使う仕事になったことも、良かったかもしれません。
私の父親も定年退職してから、慢性腰痛がほぼ完治しました。
しかし通常、これは不可能なことです。
「じゃあ頑張ってポジティブに!」というのもどうなのか?
最近では「実はポジティブシンキングが良くない説」もあり、
議論されているようです。(色々変わってきてますね。)
不安やイライラをむりに抑えようとしても却って強まってしまうこともありますし、
痛みを「気にしないようにする」というのもかなり難しいです。
なので、運動をしてください。
運動自体が脳を刺激し、痛みを抑える機能を改善させることも判明していますが、
これは脳の機能が向上しストレスにも強くなるからに他なりません。
特に、ウォーキングのストレス解消効果は有名です。
腰痛診療のガイドラインにも「安静よりも適度な運動が腰痛に効く」とあります。
「いや、運動だって難しいよ!」
はい、ごもっともです。
でも、まずは少しでいいです。
試しに10分だけでも、速歩きしてみてください。
かなり違います。