「昔からたくさん飲むべきだと言われているが本当か?」
「飲むとお腹がゴロゴロするけど大丈夫?」
「牛の乳だから人間には合わないのではないか?」
と、疑問に思っている方へ。
これまで「牛乳」は栄養価が高く、特にカルシウムについては他の食品では代わりがきかないとまで言われてきました。
今でも学校給食にも指定されており、飲まない日はないでしょう。
ところが、少し前から「実は牛乳は体に良くない?」という話を耳にするようになりました。
本当のところどうなのか?
私も気になったので調べてみました。
目次
はっきりとはわからなかったが、どうやら「体に良い」が優勢
今でも様々な機関で研究や調査が進められており、はっきりとした結論はまだ出ていないようです。
ただ私が調べた限りでは「なんだかんだで体に良い」というデータが多かったように思えます。
それでは「牛乳の効果」について【体に良い】と【体に悪い】に分け、それぞれの内容をまとめていきます。
私自身は牛乳が好きなので、もしかしたら偏見が入ってしまっているかもしれません。
牛乳の効果 「体に良い」VS「体に悪い」
【体に良い】
■腸内環境を改善する ・・・ 酪酸(乳脂肪)
■ガンを抑制する ・・・ 共役リノール酸(乳脂肪)
■心疾患を抑制する ・・・ 共役リノール酸(乳脂肪)
■中性脂肪を減らす・血糖値改善 ・・・ フィタン酸(乳脂肪)
■脳に良い ・・・ 乳製品が抗酸化(グルタチオン)物質の原料になる
■栄養が豊富 ・・・ ビタミンK2・ビタミンAなどの脂溶性ビタミン
【体に悪い】
■腸内環境を悪化させる ・・・ カゼイン(牛乳タンパク)
■ガンのリスク ・・・ IGF-1・エストロゲン
■心疾患のリスク ・・・ 飽和脂肪
■農薬や抗生物質残留のリスク
■カルシウムの補給に有効ではない
このようになりました。
どうやら牛乳がメタボや糖尿病を防ぐというのは本当みたいです。脳の抗酸化の効果もあり、栄養も豊富のようです。
そして「腸内環境」「ガン」「心疾患」については真逆となっております。
何ででしょうね。
これについては別記事でまとめたいと思います。
「カルシウム=牛乳」ではない
以前は「カルシウム=牛乳」だったそうですが、今は違うみたいですね。
現在は、カルシウムは植物性の食品(海藻類、ごま、小松菜、ケールなど)から摂取すべきとなっております。
※スポック博士の育児書より
また、骨の強化にもっとも重要なのは大量のカルシウムよりも「運動」とのこと。
つまり、草を食べて走る。これです。
確かに、大昔の人間はこういう生活をしていたので信憑性があります。
運動を推奨している私個人的にも非常に納得です。
「低脂肪」や「無脂肪」の乳製品はNG
「え?そうなの?」
「わざわざ低脂肪を買っていたのに?」
はい、私も同じ気持ちになりました。
一般的に体に良くないとされている『脂肪』ですが、乳製品に関しては違うようです。
上に書いた【体に良い】のうち、乳脂肪によるものを再度記述します。
乳脂肪の効果
■腸内環境を改善する ・・・ 酪酸(乳脂肪)
■ガンを抑制する ・・・共役リノール酸(乳脂肪)
■心疾患を抑制する ・・・ 共役リノール酸(乳脂肪)
■中性脂肪を減らす・血糖値改善 ・・・フィタン酸(乳脂肪)
このように、牛乳の健康効果の多くは脂肪分が重要な働きをしているようです。
せっかくの脂肪分をカットしてしまうと、むしろ体に害をなす可能性もあるとのこと。
牛乳に限らず、加工度の高い乳製品は避けたほうが無難という結果となりました。
なかなかにビックリです。
でも普通の牛乳の方が美味しいと思うので結果オーライです。
一度にたくさん飲まないほうが良い
一度に大量に飲むと、ほとんどの人は「おなかゴロゴロ」すると思います。
なぜなのか?
それは「乳糖不耐症」だからです。
乳糖不耐症をざっくり解説
・乳製品に含まれる「乳糖」を分解できず、下痢・ガスが溜まりやすくなってしまう。
・「乳糖」を分解するラクターゼが低下しているから。
・授乳期を過ぎた3歳ごろに自然とそうなる。
・ちなみに日本人の95%が該当。
「小さい時は母乳を飲むから『乳糖』を分解できるけど、大きくなるにつれてできなくなるよ。」
という妥当な話で、病気とかではないです。
ほとんどの哺乳動物もそうですが、
授乳期を過ぎたら草を食べて走る。これで2回目です。
とはいっても、コップ2杯くらいなら大丈夫みたいです。がぶ飲みミルクオンリーをしなければ問題ないでしょう。
「ちょっと飲んだだけですぐに下痢になるんだけど?」
という人は牛乳アレルギーの可能性があるので飲まないほうがいいかもしれません。
まとめと考察
カルシウムの効果は薄いようですが、体には良いみたいなので飲んでも良さそうです。
かといって、たくさん飲んだから良いというものでもないようです。
目安としては1日コップ2杯くらい(約200ml)だそうです。
「牛乳だけ飲んでいればいい」という時代は終わりました。
とりあえずカフェオレ大好きな私としては、この結論にホッとしております。
用量・用法を守ってカフェオレを飲んでいきます。はい。