【変形性膝関節症】リハビリは、もうこれだけでいいです。

高齢者(とくに女性)にとってメジャーな病気である変形性膝関節症(OA)。
運動療法が有効なので、痛くても運動したほうがいいですよーという話をしました。

【リハビリ】痛くても運動したほうが良い理由~変形性膝関節症~

どんな運動でも良くて、ウォーキング・筋トレ・下半身のストレッチや体操などがオススメです。が、

「結局どれをやればいいの?」
→確かにネットで調べても色々あるし、やり方がよくわからないのもありますよね。

「それ全部やらないとダメなの?」
→そんなことはないです。ストレスにもなりますし、かえって長続きしません。

「外を歩くのがこわい」
→そうですよね、自転車とか危ないですよね。
「外を歩くにはお化粧したり着替えたり準備が大変」
→(いやむしろやった方がいいんだけど。認知症予防にもなるし。「人に見られる」という意識は大事ですよー。)

はい、ということで

結論】これだけやっておいてください。

イスに座って足を水平に伸ばす
(5~10秒 ×10セット

はい、よく見るやつですね。
ネットで「変形性膝関節症 リハビリ」で画像検索すれば1発目に出てきますね。
ありふれすぎて、かえってスルーされているような気もします。
もう見飽きた。なんか地味だし。
いやいやいや、もっと見直されるべき。

なぜなら
①効果が高い
②安全にできる
③簡単にできる

という、非常に費用対効果が高い運動だからです。

①効果が高い

膝を支えるための一番大事な筋肉は、太もも前の「大腿四頭筋」です。
この体操をすることで、重要な大腿四頭筋の筋力が維持できます。
筋力だけでなく、伸張性も維持できるため拘縮を予防できます。
また、膝は動かすことで関節軟骨(関節面)に栄養がいく仕組みになっており、関節のスベリも改善されます。

②安全にできる

まず、転ぶ心配がありません。
体重がかからず足の自重のみなので、膝関節に余計な負荷がかかりません。
筋肉や関節を痛める心配もなく、痛みを感じることもほとんどないでしょう。

③簡単にできる

まず、自宅でできます。
そしてヨガマットやゴムチューブなどの道具も一切不要。
イスに座っていればできるので、心理的ハードルが非常に低いわけです。
そもそも、膝が痛い高齢者はいつもイスに座ってTVを見ておりますから。(やや偏見)
コストはゼロです。CMの合間にどうぞです。

ありふれたものには価値がある

このように、ローリスク・ノーコスト・イージーでハイリターン。
ハイパフォーマンスな運動であることは間違いありません。
ちょっとオーバーでしたか?
でも「ありふれている」というのはそれだけ長く存在できる理由があるからです。

例えば、コカ・コーラは販売開始から130年以上も、中身はほとんど変わってないのに売れ続けています。
「飽きたからもう飲まない。」とはならず、違うものを飲んでいても「やっぱりコーラだよね」となる時もありますよね。
それと同じです。
目新しさも面白みもないけど「やっぱり効果がある」から残っているのです。

そして古来からのロングセラーに共通していることは、「シンプルである」ということです。
やり方がよくわからない複雑な体操は必要ありません。
考えごとをしながらできるくらい簡単なトレーニングこそが長続きするのです。

もっと見直されるべき。

最初は1回だけでもOK、慣れたら増やす

目安として10回と書きましたが、初めのうちは1回からでも良いです。
むしろその方が継続しやすいです。
足をキープせずにブラブラするだけでもOK。

何もしないよりは遥かにマシです。
難しく構えずに気楽に取り組んでください。

そして慣れてきたら少しずつ回数を増やしてください。
「小さく始めて徐々に増やす!」
これが良い習慣を身につける方法です。

継続は力、まずは小さくはじめてみてください。

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